ラッシュガードとは何?種類や着用する意味、選び方などをご紹介
マリンスポーツを楽しむにあたり準備しておきたいのがラッシュガードです。名前を聞いたことがある方や存在自体は知っている方もいると思いますが、なぜラッシュガードを準備したほうがいいのかはわからない方も多いでしょう。
そこで今回はラッシュガードとは何か、種類や着用する意味を交えながらご紹介します。選び方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
ラッシュガードとは
ラッシュガードとは、マリンスポーツを楽しむ際に着用する薄手のスポーツウェアのことです。「rash(擦り傷)」と「guard(保護)」を組み合わせた言葉で、直訳すると擦り傷から皮膚を保護する意味になります。
生地にはナイロンやポリエステル、ポリウレタンなどの素材が使用されており、優れた伸縮性と速乾性がある点が特徴です。
ラッシュガードはサーファーたちが擦り傷防止などの目的で着用していたことがきっかけで誕生しました。現在はダイビングを含む多くのマリンスポーツ以外にも、ウォーキングやガーデニングなど着用範囲は多岐にわたります。
ラッシュガードの種類
ラッシュガードにはトップスやボトムスなど、タイプごとにさまざまな種類があります。
トップス
トップスは大きく分けてプルオーバーとパーカー、ジップアップ(ジャケット)の3タイプが市販されています。特徴をタイプ別に見ていきましょう。
プルオーバー
プルオーバータイプは、頭から被って腕と足を出して着用するラッシュガードのこと。ジャケットなどとは異なり前開きの部分がなく、生地がひとつなぎになっている点が特徴です。
プルオーバータイプのラッシュガードには半袖と長袖の2種類があり、基本的には着用する目的に合わせて選びます。フィット感が抜群で、着用したまま水の中に入っても問題なく泳げるでしょう。ウエットスーツを着用する際、インナーの代わりに着用することもあります。
パーカー
パーカータイプは、日常生活で着用するパーカーと同じようにフードが付いたラッシュガードのこと。ゆったりとした着心地で体へのフィット感がないところが特徴で、実際に着用するとボディラインが目立ちにくいです。
パーカータイプのラッシュガードは着脱しやすく、状況に合わせて脱ぎ着できるのが魅力になります。さらにフードを被れば頭部全体から首の後ろまでをカバーでき、夏の厳しい直射日光が肌に直接あたるのも防げるでしょう。
ジップアップ(ジャケット)
ジップアップタイプは、ファスナーによる開閉式のラッシュガードのこと。パーカータイプと同じように手軽に着脱できますが、フードはありません。ハイネックのデザインが多く、首元を保護できるところもジップアップタイプならではの特徴です。
ダイビング終了後、水から上がって肌寒くなったときはすぐに着用するなど体温調節に便利です。子ども用に1枚ラッシュガードを準備したいときにも向いています。
ボトムス
ボトムスは、レギンス・トレンカとボードショーツの2種類に分類できます。
レギンス・トレンカ
レギンスやトレンカは、一枚履きまたは水着を着用した上から履くタイプのラッシュガードのこと。足首あたりまでカバーできるロング丈のアイテムも市販されています。ウエットスーツの下に着用するほか、ボードショーツと組み合わせておしゃれにコーディネートするのもおすすめです。
ボードショーツ
ボードショーツは、ふんわりとしたデザインで体型を気にせず着用できるラッシュガードのこと。マリンスポーツのときはもちろん、地上でも着用できる日常使いに適したタイプです。速乾性に優れており、水から上がった後もすぐに乾くため、肌寒さを感じにくい特徴もあります。
グローブ
ラッシュガードには小物としてグローブも市販されています。水中や陸上で手のひらや手の甲にケガをしないために身につけることが多いです。
ラッシュガードを着用する意味
ダイビングなどマリンスポーツを楽しむ際にラッシュガードを着用する意味は、紫外線予防やケガ対策など4つの目的があります。
1.紫外線と日焼け予防効果
ラッシュガードは、肌を紫外線の脅威から守る役割があります。紫外線対策としては日焼け止めを塗ることも有効な方法ですが、水に入るごとに塗り直すのは大変な手間です。日焼け止めを持参するのも煩わしいでしょう。
ラッシュガードには紫外線カットに対応したタイプがあるため、ダイビングなどの際は着用するだけで肌を紫外線からガードできます。肌を刺すような強い日差しからも保護できるため、日焼けを予防したいときにも便利です。
さらに体温の上昇も防ぐので、熱中症対策にもなります。
2.ケガ対策
ラッシュガードを着用することで肌の露出部分が減り、擦り傷などケガのリスクを最小限に抑えられます。
たとえばダイビングで海に潜る場合、潜水中にクラゲなどの水中生物に刺される危険性が考えられます。陸上でも、濡れた岩場で足を滑らせたり、周囲の方と接触したりしたときに擦り傷あるいは切り傷を負うこともあるでしょう。
長袖タイプのトップスとロングタイプのレギンスなどを組み合わせれば腕や足などをカバーでき、ケガをする可能性を抑えられます。安心してマリンスポーツを楽しめるでしょう。
3.体型カバー
ラッシュガードを着用する目的には、体型をカバーする意味もあります。二の腕やお腹周りなどが気になる方にとって、人前で水着姿になるのは抵抗が大きいものです。
ウエットスーツの下にラッシュガードを着用していれば、ダイビングを終えた後も肌をほかの方に見せることなく着替えやすいでしょう。周囲の目を気にせず、思う存分ダイビングに集中できます。
4.防寒対策
体を冷やさないようにすることも、ラッシュガードを着用する目的のひとつです。水から上がり、体が濡れた状態でしばらく過ごすと体が冷え、寒く感じることがあります。
ラッシュガードは優れた速乾性を誇り、水に濡れた状態でも比較的短時間で乾くため、体の冷え防止に効果的です。ダイビング後に乾いたラッシュガードを着用すると防寒対策になりますよ。また、ウエットスーツの下に着用して保温性を高めるのも有効です。
ラッシュガードの選び方
実際に着用するラッシュガードを選ぶ際のポイントは、素材や目的などが挙げられます。
1.素材で選ぶ
ラッシュガードは素材ごとに厚みや質感が異なるため、素材を意識して選ぶといいでしょう。同じ素材であっても肌触りなどに違いがあるので、なるべく実物に触れて確かめてから購入すると満足のいくラッシュガードが見つかりやすくなります。
2.日焼け対策で選ぶ
紫外線から肌を守り、日焼けを避けたいなら、日焼け防止効果の高いラッシュガードを選ぶことをおすすめします。パーカータイプはフードが付いているため、顔や頭、首の日焼け対策に役立ちます。
また、紫外線対策を目的とする場合は「UPF」にも注目してください。UPFとは紫外線保護指数のことで、数値が大きくなるにつれて紫外線を防ぐ効果も高まります。UPF50+が現状でもっとも紫外線をカットする効果が高いため、紫外線のダメージを軽減し日焼けを防ぐなら、UPF50+のラッシュガードを選びましょう。
3.サイズで選ぶ
ラッシュガードのサイズは体型カバーだけでなく動きやすさなどにも影響するため、サイズ感も確認しておきましょう。ボディラインを隠したい方は、トップスのラッシュガードをゆったり大きめサイズにするのがおすすめです。
一方、水中でも動きやすいラッシュガードが良いなら体にフィットするタイプを選ぶと良いでしょう。ウエットスーツの下に着用する場合も同様です。
4.デザインで選ぶ
コーディネートにもこだわりたい方は、ラッシュガードのデザインにも意識を向けてみてください。気に入ったカラーやデザインのラッシュガードを着用するだけで気分が上がりますよ。
現在はカラーバリエーションが豊富なアイテムや、迷彩・フリル付きデザインのものなど、さまざまなラッシュガードが購入できます。迷ったときにはセットアップを選んでみてください。
まとめ
ラッシュガードとはマリンスポーツからガーデニングまで、水陸両用のスポーツウェアのこと。トップスとボトムスに分かれており、日焼け防止やケガ対策など目的に合うものを着用します。ラッシュガードを購入するときは素材やサイズなどを考慮して選びましょう。
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