【ダイビング技術とスキルアップ】ウェットスーツとドライスーツの比較のお話(その1)【横浜のダイビングスクールのブログ】
今回はウェットスーツとドライスーツの比較のお話です。
一般的にウェトスーツは夏用、ドライスーツは冬用と思われています。
なぜか?それはウェットスーツの方が保温力が少なく、ドライスーツの方が暖かいと思われているからです。
前提知識としてウェットスーツとドライスーツの種類の説明から入ってみましょう。
【ウェットスーツの種類】
素材と厚さ、形状がそれぞれ種類があります。
ウェットスーツがなぜ保温力を持っているかと言うと、
ネオプレーンゴムと言われる発泡ゴムで出来ているからです。
発泡ゴムとは細かな空気の気泡が入っているゴムです。
発泡素材の身近な例としては発泡スチロールが挙げられます。
発泡スチロールは気泡がスチロール樹脂に入っているので、同じ様に保温力があります。
釣りやキャンプで使われる保冷クーラーは発泡スチロールを断熱材として使われている様ですね。
なぜ発泡素材が断熱性を持っているかと言うと、空気(気泡)は熱を伝えにくいからです。
多数の空気(気泡)を含んでいて、それぞれが小さく区切られているので対流することもないので熱を伝えにくいのです。
なので、ウェットスーツの保温性能は発泡ゴムの厚みでほぼ決まります。
ゴムに着いている布は保温力には役に立たないと思ってください。
ウェットスーツに使われている発泡ゴムの厚さは5mmが基本です。
熱帯地方の水温が27℃以上もある様な環境では3mmの素材を使ったウェッットスーツが適している場合もあります。
保温力を高めたければより厚い素材を使えば良いと思いますよね。正解です。
低水温でも寒さを感じにくい様に6mm〜8mmの素材もよく使われます。
いわゆるロクハンと呼ばれているスーツは6.5mm厚素材のスーツです。
その他保温力に関係する素材の要素としては、ゴムに貼ってある生地もありますが、
水中では殆ど影響はありません。なぜなら、保温力の源である気泡を含んでいないからです。
生地の間の空気は水が染み込むことによって失われてしまいます。
しかし、水から上がってきた時には、外側の生地の有無が大きく影響します。
外側に生地が貼ってあると水をいつまでも含んでいて、気化熱により冷たくなります。
形状に関してですが、最も一般的なものはワンピースです。簡単に言うと「ツナギ」の形状ですね。
ノースリーブ(半袖の場合もある)+長ズボンのワンピースに長袖の上着を組み合わせたものがツーピースです。
ツーピースの場合は体の部分が二重になり、素材の厚みが倍になるので暖かです。
極め付けが、上記のツーピースの上着部分をフード付きの長袖を上から被る方式にしたものです。
これのメリットはファスナーが最小限のサイズで済み、首からの水の出入りも防げるので、
ウェットスーツ内部と外部の間の水の出入りが極限まで少なくなります。
ここでの話のポイントは「断熱材としての発泡ゴムの厚み」「水の出入りの少なさ」「外気に触れた時の気化熱の影響」です。
【ドライスーツの種類】
(その2)
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