ダイビングの基礎知識
2024年07月16日

ダイビングに向いてない人とは?実は大丈夫な人とその理由も解説!

ダイビングの練習
「海の中の景色は見てみたいけど、自分はダイビングに向いていないはず」とお考えですか?もしかすると、その考えは誤解かもしれません。ダイビングは、基本をしっかり守れば安全に楽しめるスポーツです。

そこで今回は、ダイビングに向いていない人とはどんな人なのか、また実は大丈夫な人とその理由についても解説します。

 

ダイビングに向いてない人とは?

結論からいうと、ダイビングに向いていない人はごく一握りです。以下のような人は、ダイビング中命の危険が起こる恐れがあるため、向いていないといえます。

 

  • 心臓・肺の疾患を持つ人
  • 持病を持つ人
  • 自分勝手な行動をする人

 

心臓・肺の疾患を持つ人

ダイビング中は水圧により、心臓や肺に負荷がかかります。そのため、心臓・肺の疾患を持つ人は医師からダイビングを止められる可能性があり、向いていないといえます。

ダイビングショップによっては、ツアー参加前に健康診断書の提出を求められるかもしれません。任意の場合でも不安がある人は、事前に医師へ相談しておくことがおすすめです。

 

持病を持つ人

てんかんや糖尿病などの持病を持つ人も水中での危険リスクが高いため、ダイビングに向いていません。また、難聴や高血圧、低血圧も症状の度合いによっては、危険となる場合があります。持病を持っている人は、ダイビングが可能か医師に相談するようにしましょう。

ダイビングに詳しい医師のボランティア団体として、「DANドクターネットワーク」があります。一般の医師でも相談は可能ですが、よりダイビングに特化した相談先として、利用を検討できるでしょう。

 

自分勝手な行動をする人

ダイビングにおいて、自分勝手な行動は致命的な事故につながります。ダイビング中はガイドの指示に従うことが非常に重要です。

勝手に好きな場所に行ったり、突発的な行動を取ったりすると、自分だけでなくバディやガイドの命にも危険を及ぼします。水中で自分勝手な行動をすることは絶対に避けましょう。

 

向いてないと思いがちな人と大丈夫な理由

自分はダイビングに向いていないと思っている大半のケースは、実際には誤解です。

ここでは、以下のような人はダイビングに向いていない人ではない理由を詳しく解説します。

 

  • 泳げない人
  • 水が怖い人
  • 船酔いしやすい人
  • 体力がない人

 

泳げない人

ダイビングは水中で行動するため、泳げなければいけないと思っている人は少なくありません。しかし実際には、ダイビングスキルとスイミングスキルは別物です。

ダイビングでは、クロールやバタ足などの動作は必要ありません。フィンを付けて泳ぐため、一般的な水泳より泳ぎやすいと感じる人もいます。競技性のないタイプのダイビングは、ゆったりと楽しめるのも特徴です。

 

水が怖い人

水中では呼吸ができないため、水が怖い人もいます。しかし、ダイビングは一般的な水泳のような息継ぎが必要ではありません。器材を使うため、水中でも楽に呼吸ができます。

また、近年のレギュレーターは性能が高く、滅多に壊れることはありません。万一壊れても、フリーフローという空気が出続ける壊れ方をする場合が多いです。また、インストラクターやバディから空気を分けてもらうこともできます。

 

船酔いしやすい人

ダイビングスポットまで船で行く場合、船酔いをする可能性があります。船酔いは車酔いと同様に、酔い止め薬を飲んで抑えることができます。

また、目を閉じてブランコに乗るなどのトレーニングにより、体を慣らせます。

 

体力がない人

ダイビングは実際のところ、それほど多くの体力を要しません。水中では浮力が働くため、自身の体重や器材の重さが感じられなくなります。

また、ダイビングはゆっくりと動くのが基本です。ダイビングポイントを選べば、器材を背負って長距離を歩くようなシチュエーションも避けられます。

 

もしこうなったらどうする?不安を軽減するための知識

「ダイビング中にトラブルが起こるかも」との不安があって、ダイビングを始めるのを躊躇する人もいるかもしれません。前もっていざというときの対処法を知っておけば、不安の軽減に役立ちます。

ここでは、以下の4つのトラブルの際にするべきことを解説します。

 

  • レギュレーターが外れる
  • フィンが外れる
  • 耳抜きに失敗する

 

レギュレーターが外れる

初めに知っておくべき点として、レギュレーターが外れる事態はほとんど起こらないため過度に心配する必要はありません。

しかし万一外れてしまった場合には、レギュレーターを探し加え直す「レギュレーターリカバリー」のスキルを使えます。レギュレーターリカバリーは、ライセンス講習で習うため、しっかりと練習しておくと安心です。

 

マスクに水が入る

大きすぎるマスクを着用したり、マスクと顔の間に髪の毛が入ったりすると、マスクに水が入る場合があります。

マスクに水が入った場合は、マスクを少し下げ、鼻息で水を押し出しましょう。岩をつかめる場所や流れの安定している場所で行うと、焦らずに済みます。

 

フィンが外れる

フィンが外れた場合は、焦らずにつかまれる場所を探しましょう。初心者の場合は、落としたフィンはバディやインストラクターに取りに行ってもらうのが安心です。フィンは水中で装着せずに、ボートや陸地に上がって落ち着いて装着し直しましょう。

フィンが外れる事態も滅多に起きることではありません。フィンはサイズの合ったものを選び、必ずストラップを締めて使用しましょう。

 

耳抜きに失敗する

初心者は、水中での耳抜きに失敗することがあります。耳抜きができなくても焦らずに少しずつ浮上し、耳抜きができる深さまで戻りましょう。

体調により耳抜きができなくなる日もあります。深い地点で耳抜きができない日は無理をせず、浅瀬のダイビングを楽しむといいでしょう。

 

ダイビングは難しくない!押さえるべき3つのポイント

「ダイビングは難しそう」とのイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際にはそれほど難しくありません。ダイビングは簡単なポイントさえ押さえれば、安全に楽しめるスポーツです。

ここでは、ダイビングで押さえるべき以下の3つのポイントを解説します。

 

  • 耳抜き
  • マスククリア
  • ハンドサイン

 

耳抜き

水中では、水圧により耳に違和感を覚えやすいです。違和感を解消するために行うのが「耳抜き」です。耳抜きの方法にはいくつかの種類がありますが、一番基本的なのは「バルサルバ法」です。

バルサルバ法では、口を閉じて鼻をつまみ、鼻からゆっくりと空気を出します。上記でも触れた通り、耳抜きが上手くできない場合は浅い地点から少しずつ慣らしていくのがコツです。

 

マスククリア

マスククリアは、マスクが曇ってしまった時に視界を回復させるために大切です。マスククリアは、マスクの中に少量の水を入れて行います。

レンズの表面をすすぎ視界を綺麗にしたら、鼻からゆっくり空気を出して水を押し出します。

 

ハンドサイン

ハンドサインは、声を出せない水中でダイバー同士のコミュニケーションを取るために大切です。万一トラブルが起きた時にも、ハンドサインで知らせることができます。

基本的なハンドサインを覚え、緊急時も慌てずに伝えられるよう練習しておきましょう。

 

まとめ

ダイビングに向いていない人には、肺・心臓の疾患を持つ人や持病を持つ人、自分勝手な行動をする人が挙げられます。一方で、泳げない人や水が怖い人などはダイビングに向いていないと誤解されがちですが、実際には克服することが可能です。緊急時の対処法を知り、ダイビングの基本的ポイントを押さえれば、安全に楽しむことができます。

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