ライセンス
2024年07月22日

ダイビングライセンスには種類がある?団体別・レベル別の違いを解説

スキューバダイビング
美しい海の中を自由に探索するには、ライセンスの取得がおすすめです。ライセンスにはいくつかの種類があり、どれを取るべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、ライセンスの重要性や特徴、種類について解説していきます。

 

ライセンスの有無によるダイビングの違い

ライセンスを取らなくても体験ダイビングとして楽しむことができますが、ライセンスを取るとダイビングの幅が広がります。

体験ダイビングとライセンスを取得したあとのファンダイビングの違いは、以下のとおりです。

 

  体験ダイビング ファンダイビング
潜れる深さ 最大12m 最大40m
インストラクター付き添いの有無 必要 不要
基本レッスンの有無 毎回必要 不要

 

ライセンスがなくても潜れる体験ダイビングの場合、潜れる深さは最大12mと決まっています。インストラクターの付き添いが必須なので、自由に泳ぐことはできません。ダイビングの最初には、機材やハンドサインの方法を教わる基本レッスンも毎回必要です。

ライセンスを持つと、最大40mまで潜ることができます。インストラクターの付き添いや基本レッスンも不要なので、時間をかけて自由にダイビングを楽しめます。

 

ダイビングのライセンスの特徴

ダイビングのライセンスには、以下の3つの特徴があります。

 

  • 有効期限がない
  • 世界各国で使える
  • レベルアップすることができる

 

有効期限がない

ダイビングのライセンスには、基本的に有効期限がありません。一度取得すると更新する必要もないため、一生涯使うことができます。

ただし、インストラクターやダイブマスターなどの種類のライセンスは更新する必要があります。

 

世界各国で使える

ダイビングのライセンスは世界共通であるため、ライセンスがあれば世界中どこの海でもダイビングが楽しめます。国や地域によっては体験ダイビングがない場合もあるため、その場合はライセンスがなければダイビングできません。

ただし、日本でしか精通していない種類のライセンスは通用しない国もあるため、ライセンスを取得する際は世界で認知度の高い種類のものを選びましょう。

 

レベルアップすることができる

基本的に、ダイビングライセンスにはいくつかのレベルがあります。最初に取得できるのは初歩的なものであり、そこから目的にあわせてさまざまな種類の取得が可能です。

高い種類のライセンスを取得することで、インストラクターの資格を得ることもできます。

 

ライセンスの種類|指導団体

ダイビングの種類にはさまざまなものがあり、そのうちのひとつが指導団体別のライセンスの種類です。ライセンスは民間の資格であるため、さまざまな指導団体が発行しています。

指導団体の種類ごとの特徴を見ていきましょう。

 

  • NAUI
  • PADI
  • BSAC
  • CMAS
  • SDI

 

NAUI

NAUIは、世界で初めての民間団体として1960年に誕生した指導団体です。ダイバーのニーズに沿った指導を行うのが特徴であり、NASAのジョンソン宇宙センター中性浮力実習室にも選ばれています。

アメリカだけでなく、日本を含めたアジアやヨーロッパ、南米、中東、南アフリカなど世界中に認められており、NAUIのライセンスがあればどの国でもダイビングが楽しめます。

 

PADI

PADIは、世界で2,800万人を超えるダイバーが所属しているダイビング指導団体です。ライセンスの認定数はすべてのダイバーの約60%以上を占め、世界中の多くのダイバーから高い信頼を集めています。

日本でもPADIのライセンスを扱っているショップやスクールが多く、どこの地域でも取得しやすいのが特徴です。

 

BSAC

BSACは1953年にイギリスで設立されたダイビング指導団体であり、半世紀以上国際的な安全なダイビングの普及と海洋への探求と科学に貢献しています。

日本をはじめアジアやアメリカ、カリブ海やアフリカなどさまざまな地域で普及しており、英国王室との深い関わりを持っているのもひとつの特徴です。

 

CMAS

CMASは、フランスのダイビング指導団体です。日本では1986年にダイビング団体として発足し、プロインストラクターが1,000名以上集まる国内トップクラスの指導団体です。

世界中のさまざまな地域にCMASダイバーが多く、CMASのライセンスを取得すると世界中でダイビングを楽しめます。

 

SDI

SDIは、TDIという団体に所属していたダイバーの強い要望を受け1998年に設立されたダイビング指導団体です。

現場で働くインストラクターの意見を取り入れながらニーズに合ったプログラムを提供しているため、質の高い講習が受けられます。

 

ライセンスの種類|レベル

ライセンスの種類は、レベルによっても分けることができます。レベルは指導団体によってさまざまな種類があるため、世界で初めての民間ダイビング団体である「NAUI」のレベル別の種類を見ていきましょう。

NAUIのライセンスには、以下のレベルの種類があります。

 

  • オープンウォーターダイバー
  • アドバンスダイバー
  • スペシャルティダイバー
  • マスターダイバー
  • アシスタントインストラクター
  • ダイブマスター
  • インストラクター
  • インストラクタークロスオーバー
  • コースディレクター

 

オープンウォーターダイバー

オープンウォーターダイバーは、最初に取得するダイビングライセンスです。NAUIの場合オープンウォーターダイバーを取得すると、最大18mまでインストラクターなしで潜ることができます。

このライセンスを取らなければほかの種類のライセンスを取ることができないため、ダイバーの登竜門ともいえます。

 

アドバンスダイバー

アドバイスダイバーは、オープンウォーターダイバーを取得したあとに取れるライセンスです。

ボードダイビングや水深30mまでの海に潜ることができるディープダイビング、ナイトダイビングなどのさまざまなダイビングを経験することができます。

 

スペシャルティダイバー

スペシャルティダイバーは、アドバンスダイバーで身につけたスキルをさらに向上させることができるライセンスです。

アドバンスダイバーでは経験できないナイトロックスダイビングやレスキューダイビングも体験でき、ダイバーとしてさらなるステップアップを目指せます。

 

マスターダイバー

マスターダイバー、上記のライセンスの取得で培ったスキルの応用編となるライセンスです。

マスターダイバーを取得することで、ダイビングを楽しむためのライセンスの最上級レベルの知識と技術を養えます。

 

アシスタントインストラクター

将来インストラクターになりたい方は、ダイビングを教えるためのライセンスの取得が必要です。

アシスタントインストラクターはダイビングを教えるための最初のライセンスであり、取得するとインストラクターのアシスタントとして活動できます。

 

ダイブマスター

ダイブマスターは、ダイバーたちをまとめたりダイビング活動中の手助けを行ったりするためのライセンスです。

ダイブマスターを取得すると、頼れるリーダーとしてダイバーたちを海の世界へ案内できるようになります。

 

インストラクター

2種類の試験に合格すると、インストラクターとして活動できるライセンスが取得できます。

インストラクターの取得には、上記のすべてのライセンスの取得が必要です。

 

インストラクタークロスオーバー

ダイビング事業を活性化したい方など、すでにインストラクターになった方のためのライセンスです。

ほかの種類のライセンスでインストラクターになった方も、インストラクタークロスオーバーのライセンスを取得することでNAUIのインストラクターとしてダイビングに関わることができます。

 

コースディレクター

コースディレクターになると、NAUIに所属しているダイバーにさまざまなワークショップのディレクションを行うことができます。

コースディレクターはNAUIにおける最高位のライセンスであり、世界中のNAUIダイバーの中でも限られた人しか取得できません。

 

まとめ

ダイビングライセンスには、今回紹介したとおりさまざまな種類があります。ライセンスを取得するとインストラクターや毎回の基本レッスンなしで最大40mまで潜ることができるので、本格的にダイビングをはじめたい方は取得がおすすめです。

ライセンスの取得を検討している方は、横浜・伊豆のダイビングショップ「アクア・ブーチェ」にお任せください。世界での認知度が高いNAUIのライセンスが取得でき、オープンウォーターダイバーだけでなくアシスタントインストラクターやダイブマスターの取得も可能です。