2024年05月16日

【ダイビング技術】頭の中に行きと帰りの道筋のイメージが出来ている?

まず、頭の中に行きと帰りの道筋のイメージが出来ているかと言う事でもあります。
例えば伊豆海洋公園の一番の根に行くときは(ガイドロープが無い物として)、エントリーのブイから潜行して真っすぐ沖に出しながら(ここでコンパスは大切)水深5m維持。
少し右に振りながら水深5mで右に回り込むコーナーを探します。
ここで水深落としすぎると変なとこまで行っちゃいますよ。
ここでの落とし穴は送り出しに入らないようにすること。大まかな方角が分かっていればそんなことにはならないと思います。
コーナー回ったら水深7mを維持して右手に岸を見ながら南の方向に(東海岸なので右手に岸があれば進行方向は南ですね)行けば、必ず1番の根に当たります。…
水深が浅すぎると気が付かないまま根を通り越してしまいます。起伏が少ない根の根っこ部分を通過するので。
水深が深すぎると、確かに一番の根には行けますが、超えることが出来ないので、大きく回り込まないとその先には進めません。
水深7mならば根の背の部分がちょっと凹んでいる部分が水深7mなので、そこを通過していくことができます。
そこから尾根沿いに沖合に向かって水深を下げていくか、通り越して2番後面に行くかは計画次第です。

と、こんな感じに自分自身にチェックポイントをちゃんと説明できるかが肝心です。
説明できなければナビゲーションは出来ません。
また、説明通りの行動ができなければ同様です。

行くよりも帰りの方が難しいんですよ。
ナビゲーションは帰ってくればよいという問題ではないのです。
「安全に」という言葉が頭に付いていなければなりません。
重要な「安全に」の一つが減圧の問題です。
簡単に言うと、行きは深く、帰りは浅い場所を帰ってくれば、減圧的にもエアの消費的にも問題が発生しにくくなります。

言うまでもありませんが、水深を上げたり下げたりのダイビングは良くありませんから、コースも必然的に限られてきます。

以前から私は良く言うのですが、ナビゲーションは垂直のナビを意識しなければ、いわゆる一般的なナビゲーションは出来ないし、意味の無い物(安全ではない)になってしまいます。

と言う事をアクア・ブーチェのナビゲーションスペシャリティーではトレーニングしていただきます。