ダイビングのスキル
2024年07月11日

ダイビング中にカメラで写真を撮るコツは?カメラの選び方や注意点も

カメラで写真を撮るダイバー
ダイビング中に綺麗な魚や美しい景色を目にすると、写真を撮りたくなるものです。しかしカメラの選び方や撮影の仕方など、ダイビング初心者にとってはわからないことも多いはず。

そこで今回は、ダイビング向けカメラの種類や写真の撮り方、撮影時の注意点をご紹介します。おすすめのダイビング向けカメラもタイプ別に解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

 

ダイビング向けカメラの種類

ダイビングに適したカメラにはコンパクトデジタルカメラやアクションカメラなど、さまざまな種類があります。

 

コンパクトデジタルカメラ

コンパクトデジタルカメラとは本体にレンズがついた、名前のとおりコンパクトなカメラのことです。略してコンデジと呼ばれることもあります。軽量で持ち運びやすく、ほかのダイビング向けカメラと比べてリーズナブルな製品が多く流通している点が特徴です。

市販のコンパクトデジタルカメラには防水性能に対応した製品も多いため、ダイビング写真を撮影したいときに活躍します。防水性能とは、どの程度の水深まで耐えられるかどうかを可視化したもの。水深5mから最大30m程度と幅が広く、製品によって異なる点がポイントです。

 

アクションカメラ

アクションカメラとは「GoPro」など、非常にコンパクトなサイズで軽量なカメラのことです。もともとアウトドア向けに開発されたこともあり、持ち運びやすさは抜群です。防水機能は備わっているものの、やや低めである点が玉にキズといえます。

ダイビング写真の撮影にも適していますが、基本的にアクションカメラは動画を撮影したいときに用いるケースが多いです。水中の様子を写真だけでなく、動画でも残しておきたいときに重宝するでしょう。

 

一眼カメラ

一眼カメラとはコンパクトデジタルカメラなどとは異なり、本体とレンズを組み合わせて写真を撮るカメラのことです。カメラの取り扱いに慣れていなくても被写体をよりクリアに撮影できるところが、一眼カメラならではの魅力です。

ただし、市販の一眼カメラは防水性能を搭載しておらず、そのままではダイビング用のカメラとして使用できません。ダイビング中に一眼カメラを使用して撮影するには、グッズを併用して防水性能をプラスする必要があります。

 

360度カメラ

360度カメラとは、周囲を全方向撮影できるカメラのことです。レンズを被写体に向けて撮影する必要がなく、写真に撮りたい水中の景色や生き物を見つけてすぐに撮影できるため、シャッターチャンスを逃しにくいです。

ほかのカメラよりも奥行きのある写真を撮影しやすく、臨場感のある1枚を残したいときにも360度カメラがいいでしょう。水中で見た景色をそのまま収められるところも魅力的です。

 

おすすめのダイビング向けカメラをタイプごとにご紹介

さまざまな種類の中からダイビング向けカメラを選ぶときには、それぞれのタイプの特徴を踏まえると、納得のいく1台が見つかりやすくなります。

 

コンデジはダイビング初心者におすすめ

コンパクトデジタルカメラは、ダイビングの経験が浅い方やダイビングで写真を撮り慣れていない方におすすめのカメラです。

コンパクトデジタルカメラは本体とレンズが一体型かつコンパクトで携帯しやすく、はじめから防水性能を備えている点が大きなメリットといえます。ダイビング初心者も水中で扱いやすく、カメラ1台を手に気軽に水中写真を撮影できるでしょう。

 

アクションカメラは動画も撮影したい方におすすめ

静止画だけでなく、動画も思い出として残したい方はアクションカメラを選択するといいでしょう。

アクションカメラは動画撮影に長けているため、水中の様子や海の生き物の動きなどをそのままカメラに収めやすいです。動画用と写真用で2台のカメラを用意する必要もなく、撮影とダイビングを無理なく両方楽しめます。

 

一眼カメラは高画質の写真を撮りたい方におすすめ

海の色や魚など、水中の様子を綺麗な画質で残したい方には一眼カメラが適しています。

一眼カメラ最大のメリットは画質の良さであり、大きなサイズの魚はもちろん、小さい魚も鮮明に撮影しやすいです。目で見た景色をそのまま写真に収めたいなら、一眼カメラを選択するといいでしょう。

 

360度カメラは全方向を写真に収めたい方におすすめ

水中の景色を360度余すところなく撮影したい方は、ぜひ360度カメラを選んでみてください。カメラを中心に全方向を撮れるため、上下を泳ぐ魚や左右で一緒に水中を楽しむダイバーたちを丸ごと写真に残せます。

ほかのダイビング向けカメラでは撮影できないような変わった写真の撮影にも適しています。

 

ダイビング向けカメラを使った写真の撮り方とコツ

ダイビング向けカメラで納得のいく写真を撮るには、さまざまなコツを踏まえることが大切です。

 

被写体の近くで写真を撮る

被写体を見つけたら、なるべく近づいて撮影すると綺麗な写真が撮りやすくなります。地上と違ってダイビング中はレンズと被写体の間に水があり、離れた場所から撮ると浮遊物なども影響して薄くぼやけた写真になりやすいです。

近づいて被写体とレンズの間の水の層を極力薄くすれば、水の中でも鮮明で明るい写真を撮影できるでしょう。

 

水中モードを活用する

ダイビング中は「水中モード」で撮影すると、本来の色が写真に反映されやすくなります。

水中モードとは、光の届き方によって色が失われる現象、通称「青かぶり」を防ぐための補正のこと。水中モードで撮影すればカメラが自動で調整してくれるので、ダイビング写真の撮影に不慣れな方も美しい写真が撮れます。

なお、水中モードはすべてのカメラが対応しているわけではありません。購入前に水中モードの有無を確認し、対応しているカメラを持ってダイビングに出かけましょう。

 

上下のアングルで写真を撮る

ダイビング中は上下さまざまな方向から撮ると、バリエーション豊かな写真が撮影できます。水中は被写体の上や下など自由自在に移動でき、背景や光の入り方なども変更しやすいです。

被写体が同じでもアングルを変えるだけで表情が変わるため、別のものを撮影したような写真が撮れますよ。撮影時はアングルにも意識を向けてみてください。

 

ダイビング時にカメラで写真を撮る注意点

ダイビングを楽しむ中で写真を撮るときは、いくつか注意すべきポイントがあります。

 

防水性能を確認する

ダイビングをはじめる前に、必ずカメラの防水性能を確認しておきましょう。防水性能以上の水深で使用するとカメラが故障する恐れがあります。

事前にどの程度の水深まで潜ってダイビングを楽しむのか考えておき、最適な防水性能を備えたカメラを用意しましょう。

 

防水ハウジングを用意する

ダイビングでカメラを使用する際、必要に応じて「防水ハウジング」も用意したほうがいいでしょう。

防水ハウジングとは、水からカメラを保護するためのアイテムのことです。防水ハウジングを使用すれば、防水性能に未対応のカメラや防水性能を超える水深でも撮影できます。

 

保険に加入する

ダイビングをおこなう際は保険への加入がおすすめです。水の中は水中生物にかまれたり岩にぶつかってケガをしたりするなどトラブルが発生するリスクがあり、保険に未加入の場合はすべて自分で対処しなければなりません。

保険に加入しておけば、万が一の事態が発生したときに費用などを補償してもらえるため、安全安心にダイビングを楽しめるでしょう。カメラの水没や破損に対する損害補償に対応した保険もあるので、カメラで写真を撮りたい方にもおすすめです。

 

スマホ連携機能を確認する

ダイビング中に撮影した写真をSNSにアップして楽しみたいなら、スマホとの連携に対応したカメラがいいでしょう。スマホと連携できないカメラの場合、本体からメモリを抜き取ってパソコンなどに取り込むなどする必要があり、SNSにアップするまでに時間と手間がかかります。

BluetoothやWi-Fi対応のカメラなら、撮影した後で即座にアップできるため時間がかからず、写真を撮り込む手間も必要ありません。他の人と写真をシェアするのであれば、スマホ連携機能は確認すべきです。

 

まとめ

ダイビング向けのカメラにはコンパクトデジタルカメラをはじめ、さまざまなタイプがあります。それぞれの特徴を踏まえて、自分に合うタイプのカメラを選びましょう。

神奈川県横浜市にある「アクア・ブーチェ」では、各種プログラムにて水中で安全に写真を撮るために必要なダイビングスキルが身につきます。参加される方のうち9割の方がお一人での参加なので、一人でスタートするのは不安という方も安心してご利用いただけます。ダイビングで綺麗な写真を撮りたい方は、ぜひお気軽にご利用くださいませ。