【ダイビング技術】ホバリングはとっても大事(その2)
前回はホバリングの話のを書きましたが、
今回はその続きです。
なぜダイビング技術の話の最初がホバリングなのか?
それはホバリング技術がビギナーの悩みを解決できる方法で、
目標とすべき技術だからです。
ビギナーにかかわらず、数百本潜っているベテランでも、
このポイントに気がついていない方もいらっしゃると思います。
ダビング技術の集約がホバリングなのです。
ホバリングは究極的に難しい技術です。
何も目標物がないところで、ダイコンだけを見ながら、
水深3mに+-10cmの精度でピタッと止まっている、
なんて事をやろうなんて思ったら、それは大変な努力が必要です。
私だって何分間も集中力が続きません。
皆さんにお勧めしたいことは、こんなレベルの話ではなく、
自分の意思で呼吸の仕方だけで水深が制御できていると言うレベルです。
この時に大切なのは体を水平にすることです。
体が水平であれば、フィンで水深を制御することはできません。
体が水平であれば、上下方向の変化に対して抵抗となります。
そして、ちょっと難しいのは、前後左右のバランスです。
大抵は、足が落ちてしまって、だんだんと直立に近い姿勢になってしまいます。
最も多い原因はオーバーウェイトだと思います。
腰に多くのウェイトを巻くと、浮力の中心点より足側が重くなってしまいます。
なので、足が落ちるのですが、BCの中の空気を意識的に肩側に持ってくることによってもバランスは変わります。
タンクのセット位置やフィンの重さなど、色々な要因が考えられますが、
ダイバー自身の意識も大きく影響します。
このバランスってやつは習得が大変なのですが、
上手くなります習得できると、フィンは1cmも動くことがなく、
ピタッと止まっていられます。
まあ、このレベルをあまり意識することはないんですが、
そうあるべきだと思っていれば、だんだんと上達することと思います。
上下の動きにも、前後左右のバランスの制御にもフィンを使わなければ、
後は前に進む事だけにフィンを使えるようになりますね。
体が水平でなく、上を向いていると、その状態からフィンキックのしたら、
水面に向かって進んでしまいます。
なので、体は水平でなければなりません。
フィンキックのした全ての力がフィンをキックした方向に向かうのです。
長くなるので、この続きはまた明日。