この逗子と言うポイントは本当に面白いんですよ。
何年か前までは逗子マリーナから船が出ていたのですが、そのころは私は純粋なお客さんとして何回か潜りに行ったことがあります。

ダイビング屋をやっていると、日常のダイビングは趣味ではなく仕事になってしまうので、純粋に楽しむダイビングをしたくて逗子で潜っていました。
もちろんガイドを付けてね。私の秘かなお楽しみだったのです。

潜ってみると、素晴らしいのです。魚影が濃いってもんじゃなくて、めちゃくちゃに沢山います。
私的にはもうこれで充分。なんて言う魚だとか珍しいかどうかなんて全く関係ないです。とにかく沢山の魚に囲まれているだけで十分幸せです。

地形的にも結構ダイナミックなんですよね。高低差20m近くもある(ちょっと大げさかな?でも、気持ち的にはこんな感じ。笑)ドロップオフもあるし、穴も空いています。
大きなクレパスも見事です。本体の根から少し離れた所に立っている塔の様な根も面白いですよ。

魚的には、大きなマダイ、大きなクエ、大きなコブダイがいつもの大物メンバーです。ブリ系の回遊魚も回ってくる時もあります。ネブツダイの群れは滅茶苦茶にすごい規模です。
スズメダイ、アジ、イワシ、ヒイラギも巨大な群れを作っています。イシダイがたくさん群れているエリアもあります。カエルアンコウ類も、ウミウシ類も多く見かけますよ。

逗子と言っても陸からはかなり離れています。逗子の漁港から出るので逗子と言っているだけで、どの陸地が一番近いかはわかりません。
なので、逗子の海水浴場のイメージはやめてくださいね(笑)

伊豆に比べると若干平均透明度は落ちますし、岩の色も全体的に暗い感じです。でも、私としてはそれはあまり欠点とも思いません。
魚にとっては快適な環境なのですから。サイパンの海はその真逆で、ひたすら明るくて綺麗だけど魚は少ないですよね。

アフターダイブは近所の魚料理店でお食事です。何ヶ所かありますが、みんな安くて美味しくてお腹いっぱいになります。
地物のとれたての新鮮なお魚をたっぷり食べて幸せな気分で帰路につきます。
あーこれでお酒が飲めたら完璧なんだけどねー。皆さんはご遠慮無く生ビールをプハァーっと行って下さいね!