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ダイビング技術

【ダイビング技術】中性浮力はどうやったら上手くなるのか?

2015.03.10

中性浮力はダイビングの基本かつ究極のスキル項目です。
潜水中に移動するときに中性浮力が取れていないと、何倍もの労力が必要になってしまいます。
水深が制御出来ないので大変危険な状況にもなる恐れがあるので、基本的なスキルなのです。
でも、どんな状況でも10cm単位の深度管理を維持する事は大変高度なスキルでもあります。
なので、究極のスキルでもあるのです。
10cm単位と言わなくても、浮力の状態を自分のコントロール範囲に入れておく事は重要です。
これはどんな事かと言うと、自分の呼吸だけで水深を上げたり、下げたり出来る状態を維持する事です。
あっと思ったら水面まで吹き上がってしまったり、常に水中で立ち泳ぎしている様な事は避けねばなりません。

物理的な観点で考えると、中性浮力は不安定な状態だと言う事を理解する事が重要です。
どういう事かと言うと、中性浮力が取れている状態から何かのきっかけで少しでも水深が上がれば、どんどん浮力が大きくなって行くし、少しでも水深が下がれば浮力が少なくなって行くのです。
なので、何もしなければ必ず水面まで浮上してしまうか、海底まで落ちて行くのです。

この不安定な状態を制御する唯一の方法が呼吸による浮力調整なのです。
なので、中性浮力が出来ないと思っているビギナーは、講習のときにやったフィンピボットを徹底的に練習する必要があります。
でも、この練習の問題点は息を吸ってそのまま維持していると、フィンの先端が水底に付いたまま体が浮き上がって、息を吐くと体が沈んで行くという単純過ぎる方法です。
これでは「吸い気味呼吸」「吐き気味呼吸」ではありません。
体が浮き上がっている状態をしばらく維持出来なければ「吸い気味呼吸」ではないのです。

いつもは無意識にしている呼吸なので、いまさら呼吸の練習なんてバカバカしいと思ってしまいますが、地上にいるときに実際に呼吸パターンを意識しながら呼吸の練習をしてみましょう。
私は自分の呼吸の状態を手を使って表現する事をお勧めしています。バカバカしいと思わずに実際にやってみましょう。
たったこれが出来るだけで呼吸による浮力調整が出来る様になりますよ。

具体的にはお店に遊びに来て下さいね。説明しますから。